「豆知識」カテゴリーアーカイブ

サイコロステーキ‐よく焼きのススメ‐

BYyG21YCUAAeZeF今日は皆大好き、ステーキについてほりほり(嫌いな方々、すいません…)。

ステーキといえば一枚肉をジュージューと焼くのが普通だと思いますが、みんなが食べ易いように1ロサイズに切ってあるものをサイコロステーキと言いますね。

あ、ちなみに今日は少し暗めな話ですので軽い話をご所望の方はお控えなさい。

このサイコロテーキ、一枚肉をカットしたものであればいいのですが、うーんと思うのは加工され、成型されたもの。よくスーパーなどで販売されていますよね。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この加工の工程が言葉にするとエグい。

まずその原料。
一枚肉との比較ですからビビッときた方もいらっしゃるかもしれませんが、
使われているのは切れ端とかの余った捨てる肉です。
食べても死ぬわけではありませんが、どの程度の鮮度でそちらの加工ルートに回っているかは不明です。

で、それらいろいろな肉が結着剤などでくっつけて成形して製品になる。
怖いのは2点。
一点目はこういった肉はよく焼かないといけないこと。
これは通常の肉よりも微生物が繁殖しやすいらしく、中の方までしっかりとよく焼かなければなりません。
二点目は添加物がぎょーさん使われていること。
サイコロステーキではないけれど、加工食品には多いときは20〜30種類の添加剤が入っています。もちろん、食品衛生法という法律をパスしているので、死んだりすることはないのですが、
しかしそこはやはり化学物質。過度な接種は色々な弊害を生みます。気になる方は食品添加物を調べるといくらでもヒットしますよ。

忙しい今日の日本人を支える加工食品。
もちろんコンビニ弁当などもそうですが、これらは単に料理をされたものではないということを覚えておいた方がいいかもしれません。
マックのハンバーガーは何年もカビないんですよ・・・。うーん。

・・・みんな、もっと自炊しようぜ!

こんな飯は?

2月14日ってただのチョコレートの日じゃないかと思う今日この頃。そんなチョコの作り方と、ふと思うこと。

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2月14日。それは世にも奇妙なイベント(主観たっぷり・・)、バレンタインデー。

浮足立つ人、足が浮いているけど人には見せないようにする人(勝手にドラえもん族と命名)、忙しくて本当に気づかない人。
世の中にはこのイベントに対してそれぞれ色んなスタンスで臨んでいることでしょう。

そんなチョコレートの箱をまじまじと見ていると、原料はカカオ豆と書いてある。
うん、知ってる知ってる。

・・・・

あれ、でもどうやって豆から作るんだろう?
納豆が大豆からできているのは納得できるけど・・。

ということで、今日はチョコレートの製法について調べてみました。

簡単に書くと、カカオ豆は下記のような変遷をたどり、チョコレートへと変化します。
カカオ豆
↓①焼く、抽出
カカオニブ
↓②配合、粉砕
カカオマス
↓③混合(砂糖、カカオバターなど)、粒子を細かくして安定化
チョコレート

チョコレートはほんとうにいろいろな工程を経てできています。
その工程すべてにノウハウがあり、それらの組み合わせで様々なチョコレートが生まれます。

ちなみに、カカオマス=ビターチョコレート。
チョコレートのビターというのは風味程度の意味で、本当のビターチョコレートはそのままだと正直苦くて食べられません。

また、上記カカオマスからの矢印において、カカオバターと残りカスが別途分離されています。
このカカオバターで作るチョコレートがホワイトチョコレート。
残りカスはココアパウダーです。

このように、カカオ豆はそのほとんどを使用でき、人間社会の中では非常に優秀な食材といえますね。

ただ、原料のカカオ豆の栽培農家(アフリカ)では子供を労働力として使用している農家が山ほどあります。そういった子供たちは過酷な状況で働かされてしまい、また、教育も受けられません。
そういった農家を取り締まる国際機関があったり、チョコレートメーカーが原料選定の基準の一つにしたりしてそういった子供を増やさないようにしているそうですが、まだまだそういった農家は存在するそう。

私達が見ているのはしっかりと成形をされた完成品のみ。
それができるまでにどんな工程を経ているのか。
おいしいチョコレートを心からおいしいと思えるためにも、そういった点も一つの選定基準として商品を選ぶということが、知識のある先進国の人たちには求められているのかもしれません。

重いまま終わるのは何なので。
今回のバレンタインでひょんなことからROYCEの生チョコを食べました。
白州18年が練りこまれているのですが、これ、めっちゃウマい。
確か16切れ入っていたと思いますが、一人で一気に全部食べられそうなくらいに味がほどよい。
限定品のようで今手に入るかはわからないんですが、機会があればぜひとも。

ではまた。

こんな飯は?

アワビステーキの値段の秘密。知っても安くはならないよん!

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美味しそうなアワビステーキですね。

アワビ。それは誰もが知る高級食材。
中華料理のお店を検索すると、ちょこちょこ目につきます。
あんな見た目にそぐわず、高い値がつく。
なんでだろう・・。
ということで今日もちゃちゃっと調査してみました。

まず、あの見た目なのに、誰が最初に食べたのか?
記録によれば縄文〜弥生時代には既に食べられておりました。
これは貝塚からアワビの貝が発見されたことをその根拠としております。
まぁ、当時の人にとって見た目は関係なかったでしょうから、納得。
これは日本のお話。

中国では紀元前700年ごろに記録があります。
その当時、鮑赦牙(バオシャアユェ)という貴族がおりました。
この人がアワビを食すことが人生の楽しみの一つだ、と言ったという伝説が残っています。
・・・もうお気づきですね。
この人が好きだったためにアワビは鮑魚と呼ばれるようになり、魚がなくなって鮑一文字になりました(あくまで一説)。

ということで鮑は古来から貴族の食べ物だったよう。
その時点でなんか高いんだろうな、という考えも浮かびますが、
実はアワビが高い理由は他にありました。

というのも、アワビは獲れた実物がセリにかけられるのではなく、
セリの権利自体がセリにかけられる。
すると何が起こるか。そう、漁獲がない場合は損失が出ます。
ですから、購入者はその損失分も含めて値段をつけるわけです。
元をただせば漁獲量が少ない、ということになりますがこの商習慣も一因であることは間違いないでしょう。

世の中需要と供給と仕組みで値段が決まっているんですね。
少しためになったなぁ。よかった 笑

こんな飯は?

中国の本場のエビチリは、日本のエビチリとは全くの別物。そもそもエビチリという名前でもなかったのです。

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私は中華料理が好きで、家でも作ってよく食べるのですが、中でもエビチリが大の好物です。
元々は私の彼氏がエビチリが大好きで、作ってあげるようになったのがきっかけでした。
ですが、私はそれまであまりおいしいエビチリを食べた事がなく、スーパーで売っているようなお惣菜のエビチリも、やけに酸っぱさが際立って口に合わなかったので、自分で作ってみる事にしたのです。

そこでエビチリの作り方をインターネットで調べてみると、なんと、中国の本場のエビチリは、日本のエビチリとは全くの別物という事が分かりました。乾焼蝦仁(カンシャオシャーレン)というものが中国のエビチリの起源であり、そもそもエビチリという名前でもなかったのです。まぁ、中国語なので当然なのですけどね(笑)

この本場のエビチリこと乾焼蝦仁は、豆板醤をメインに使ったとても辛いもので日本人の口には馴染まないものらしく、それを日本人向けに辛さを調節してアレンジしたものが日本のエビチリなんですね。日本のエビチリには豆板醤のかわりにトマトケチャップが使われていました。これが妙な酸っぱさのもとだったのですね。

様々なエビチリレシピを調べてみたのですが、やはりどれもトマトケチャップが使われています。そこで、数あるエビチリレシピの中でも一番美味しそうに見えた日本人の中華料理人のレシピを参考に作ってみました。こちらのレシピもトマトケチャップは入っていたものの、とても本格的な仕上がりになりました。

ニンニクやショウガ、またネギ油の使用が味の決め手になったようです。作業工程は、エビの下処理から、卵白で衣を付けて油で揚げる箇所もあり、エビチリの奥深さを知るところとなりました。作るのに1時間くらいかかってしまうのですが、彼氏の喜ぶ顔が見たくて、我が家の定番料理となりました(笑)

こんな飯は?