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インド料理=辛い!は間違い?暑い地域の食べ物には、やはりそれなりの理由があるわけ

インドカレー

夏の暑い季節になると、テレビでも雑誌でも「辛いものを食べよう」なんて特集を多くみかけます。


そうなると代表格としてあがるのが、気候的に暑い東南アジアの料理であったりインド料理になるわけですが、じつはインド料理は辛いと一言で済ませられないのです。


インド料理のカレーメニューを見てみると、分かるのですがもちろん日本人の「インド料理=辛い」のイメージにあわせて辛さをアップさせたカレーを用意しては居ますが、反対に全く辛くないクリーミーなカレーだって用意されているのです。



実は私は3年ばかりインドに滞在し、レストランから一般家庭までいろいろな場所でインド料理を食べてきましたがスパイシーなカレーはありましたが、激辛のカレーには殆ど出会うことはありませんでした。


つまりインド料理というのは、唐辛子の辛さではなく、各種スパイスをふんだんに使い、幾重もの香りによって構成されるのが特徴なんですね。

しかも、そのスパイスの多くは、漢方薬で言うところの「生薬」に当てはまるものが多く、暑いときに身体を冷やしてくれたり、暑さで弱まりがちな胃腸の調子を整えてくれるなど色々な意味合いも持っているのです。

 

実際インドの家庭や気安い食堂でカレーを作る際には、お母さんや料理人がその日の気候や気温なんかに合わせて微妙にカレーに入れるスパイスの調合を変えていました。

ちなみにインドのカレーは、いわゆる欧風カレーとは異なり、じっくり何時間も煮込むタイプではなく、食材に火が通ってからは数分で仕上げてしまうものが殆どで、スパイスのフレッシュな刺激と香りを重んじたタイプのため、このような調整が可能なのです。


暑い地域の食べ物には、やはりそれなりの理由があるわけです。最近日本の夏もとてつもなく暑くなってきました。


夏場は暑い国の料理を食べて乗り切ってみてはいかがでしょうか?

こんな飯は?

世界三大料理は何か?料理が目指す地平。

フレンチフルコース

「世界三大料理は何か?」と質問されると、「フランス料理と中国料理と、私の国の料理です」と、どこの国の人でも答えるという逸話がある。


それほどまでに料理に対しては愛国的になるというたとえ話だが、前の2つの料理は確かに世界中どこの国に行っても確固たる地位を築き上げている。


日本人ならば、3つ目には当然「日本料理です」と言いたいところだし、和食が世界遺産にも認定されてるということも、ちょっと自信につながるだろう。


ここでフランス料理と日本料理を比較してみると、それぞれの国の味に対するアプローチの違いということがよく分かる。

日本料理の場合「素材の持ち味を引き出す」ということがとにかく重要なファクターとなっており、その究極の形が「刺身」であろう。

「刺身」はいかによい素材を仕入れてしまえば殆ど勝負が付いたようなものである。

 

もちろん、仕入れた後の熟成や包丁の入れ方など、料理人の腕によって、より食材の味を引き上げる要素も含まれているが、基本的には素材自身の味を100%近くまで引き出してあげようという探究心が凝縮したものが日本料理といえる。

 

一方のフランス料理はといえば、やはりソースの存在が大きな意味を持っている。
もちろん近年のフランス料理はかつてのような重厚なソースをつけてくる機会はへり、よりシンプルなソースを合わせる傾向にあるが
それでもソースというものは料理にとって必須だし、他国人のみならず当のフランス人であってもクラシカルなソースの料理を食べると「やっぱりウマイなぁ」なんて目を細めてしまう。

 

このソースは様々な素材を煮出して、凝縮させ味の密度を高めたものだが、言ってしまえばこれは自然には存在しない味を作り出すということだ。

本来ならば存在しない味を作り上げ、さらに肉や魚などの食材とあわせることで、その食材の味を一段も二段も上げようという試みだ。

日本料理が素材の味わいを引き出すことに注力しているならば、フランス料理は素材に別の素材を掛け合わせることで、新たな味覚を生み出すことに注力しているのだ。

 

こう書くと、どちらが上かなどという議論をしたがる人がいるが、決してそうではない。

 

ともすれば、料理の美味しさというのは一つの頂点を求めて、色々なルートで頂点に迫るようなイメージを持つかも知れないが
世界の料理を知れば知るほど、座標軸の原点からいかにして遠くの地平を求めて離れられるのかの模索というイメージが合っている事が分かる。

なので日本料理が上とか中国料理が上とかフランス料理が上ということではなく、それぞれの民族がそれぞれの文化の中で
互いに別々の味を求めて、探求しもがき続けたのが、現在われわれが口にしている最上級の料理ということになるのだ。

こんな飯は?

ピザの歴史、最初に言葉が誕生したのは10世紀!マルゲリータではないのです。

マルゲリータ

ピッツァ、日本でピザ、ピザパイと呼ばれていますね。

切り売りピザ、丸いピザの六分の一の大きさですが、100円位からイタリアで売っています。

ピッツェリア、レストランでは丸いピザ、1000円位から食べられます。

 


六本木青山のレストランのコックさん達がよく来ていた一頃前、ピザの下地の小麦粉が日本とイタリアとでは全く違うと言っていました。

今の日本では同じように食べられるのでしょうか?
冷凍ピザも売っていまして、これがなかなか美味しいです。

250円位から売っていて、ツナや生ハムなどが載っています。ワインと冷凍ピザで十分な一食になります。


日本ではピザを食べたことがありません。日本に帰った時には、やはり蕎麦、うどん、お鮨、鰻、そして何よりも炊き立てご飯にお味噌汁、お漬物焼き魚、納豆です。

と書いているうちに食べたくなってきました。

 

さて、ピッツァの歴史は、先ずピッツァという言葉が現れるのは997年、10世紀末のこと、ガエタという地域で契約書の中に俗ラテン語で書かれています。

続いてローマ、アクイラ、ぺ―サロでも見られます。

16世紀にナポリでパンをつぶして延ばしホワイトソースを上にかけて食べるPitta(ピッタ)という、いわゆるピザの前身があり、貧しい人達の食べ物で道端で売られていたのだそうです。

1843年、父アレクサンドル・デュマがイタリア旅行をした際にはホワイトソースではなく、オリーブ、トマト、チーズ、魚やらが載っていたということです。


1889年、ラファエレ・エスポージトという料理人がサボイア王国のマルゲリータ女王のためにモツァレッラ、バジリコ、トマトを載せたピザを創作して捧げました。


今でもあらゆるレストランで見受けられるピッツァ・マルゲリータですね。
トマトの赤、モツァレッラの白、バジリコ(バジル)の緑の三色で三色旗を表します。

Bandieraバンディエーラはピザだけでなく、他の料理でも三色旗と命名されています。

こんな飯は?

ズッキーニがかぼちゃの仲間?夏の美味しい野菜、迷わず購入します。

ラタトゥイユ

私が最近ハマっている食材は「ズッキーニ」である。


一瞬スッキリしたヘチマのような外観の西洋の野菜。

最初は購入するのに少しとまどったが、味に全くクセがなく、きゅうりとナスを混ぜたような食感が気に入った。調理するとき切り易いのもいい。

もともとナスが大好物なので新種のナスを発見したような感覚だった。

以来、スーパーの産直野菜コーナーなどでお手ごろで新鮮なズッキーニを見かけると、迷わず購入するようになった。

深緑のもの、黄色のもの、緑のまだらのものがあるが、個人的には深緑のタイプのものがお気に入りだ。

 


料理方法もマリネやラタトゥウユ、カレーなどにしていたが、最近ネットで見かけたレシピに、オリーブオイルで炒めて粉チーズをまぶす、というものがあり、それを試してみるとお手軽なうえにおいしいので、最近はそのレシピが気に入り、リピートしている。


ズッキーニの栄養価が気になって調べてみた。カリウム、ビタミンC、ベータカロテン、ビタミンB類が豊富とのこと。ズッキーニがかぼちゃの仲間というのは意外だった。


それから油との相性がよく、揚げ物にも向いているらしい。揚げ物にするとは思いつかなかった!今度フライにしてみよう。

ズッキーニは国内でも生産されている。主な生産地は宮崎、長野、千葉など。長野はやや意外だったが宮崎、千葉はなんとなくイメージどおりだ。

ズッキーニの旬は初夏から夏。まさに今、最盛期だ。これからもどんどんスーパーに出回ってくるだろう。まだ夏は本番前。今年の夏は思いっきりズッキーニを活用してズッキーニ料理を試行錯誤して楽しんでいきたいと思う。

こんな飯は?