かす。
それは人をバカにする言葉。
かす。
[名]
1 液体をこしたあとに残ったり、液体を入れた容器の底に沈殿したりしたもの。おり。
2 よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。
3 役に立たないつまらないもの。
料理でいえば美味しくない部分。
酒粕は日本酒を作るときに出来る残り物、つまりかすです。
でもこれは日本酒を主体とした観点で言っているので、
現在のかすがもう少し人間の口に合うものであったのなら、
もしかしたら日本酒が「かす」と呼ばれていたかもしれません。
日本酒の副産物なだけあって、酒粕の歴史の長さは日本酒と同等。
ただ、酒粕は食料ではなく、しおと同じ様に保存用の添加物として使用されていました。
今では様々な保存方法があるためにメジャーな手法ではありませんが、
より自然に近い保存調理法だと言えます。
本日はそんな酒粕を使った、カラダあったまる鮭の粕汁のレシピをご紹介!
鮭 一切れ
絹どうふ 半丁
はくさい 1/2枚
だいこん 2cm
にんじん 1/4本
こんにゃく 1/4個
ごぼう 3cm
酒粕 小1
みそ 小1
だし汁 1/2カップ
きざみねぎ 適量
■鮭はピンセットで骨をぬき、とうふ、はくさい、だいこん、にんじん、こんにゃく、ごぼうを適当な大きさに切っておく。
■大きめの鍋にだし汁を入れ、固い野菜(だいこん、にんじん、ごぼう)を入れて火を通し、鮭ととうふを入れて煮込む。
■最後にはくさいとこんにゃくを入れ、くつくつしたら酒粕をこしながら溶かし、更にみそを加えたら、最後にねぎをのせて完成!
+薄味しあげなので、味はしおなどで調整してください!
こんな飯は?
茶漬けとはお茶をご飯にかけたもの。
ご飯にお湯をかけただけの食事は、湯漬けと呼ばれます。
が、だしをご飯にかけた食事も茶漬けと呼ばれることがあり、その差は曖昧です。
古くは茶粥が大和大国で食べられていたという記述もあるそう。
やはり古くから米を主食とした日本人、その食べ方の歴史も長い。
ちなみに、中国などでもお茶に具を入れて食べる食べ方が古くからあるそうです。
そんな茶漬けには色々な具が乗ることがありますが、こうした食べ方が始まったのは江戸時代です。
戦後になると永谷園がお湯を注ぐだけで簡単に作れるお茶漬けの素を作って大ヒット。
私もそうですが、一般家庭でお茶漬けというとやはりこのお茶漬けの素で作るものが一般的ではないでしょうか。
現代ではお茶漬けも非常に洗練されて、色々な場所にお店ができています。たとえば・・
銀座 徳うち山の鯛茶漬け(ランチ)、築地 羽澤の鯛茶漬けは値段も高いですが、
上品でとっても美味しかった!
京都に仕事で行ったときに寄った高槻の金の穂銀の水の海鮮塩誰石焼茶漬け。
これもこくがあってとても美味しかった!
函館 きくよ食堂のこんぶ茶漬け。
こんぶがもりもりであり得ないくらいのボリューム!だしもしっかり。美味しかった!
と、名店のお茶漬けはやはり高価。
でも、大人になったらお茶漬けの素からは卒業したい。
ということで、今回はそんなあなたにお家で出来る本格鮭茶漬けの作り方をご紹介!
しろごはん 茶碗2/3
鮭 1切れ
水 2.5カップ
しお 小1/2
本だし(顆粒) 小1/2
薄口しょうゆ 大1
しょうゆ 小1/2
きざみのり
白ごま
■まず鮭をグリルで焦げ目がつくくらい良く焼き、冷めないうちにほぐす。
■お湯を沸かしてしお〜しょうゆを入れ味を見て、しおけがたりなければ調整してだし汁を作る。
■大きめのどんぶりにご飯を盛ったら、鮭、だし汁、刻み海苔、白ごまをのせて完成!
+皮も入れると美味しいですよ!
+鮭は大きめにほぐすこと!
こんな飯は?
子供のころ。風邪を引いたとき。
よく母親が雑炊を作ってくれました。
その優しい味付けは安心感の固まりのようで、
カラダだけでなく心も助けられた気がしました。
時は太平洋戦争へ日本が向かう、昭和20年。
食料が配給制であった当時、東京は銀座に雑炊食堂なるものがございました。
配給が簡素であり満足な食事が出来なかった当時の人々は、
街中で営業をしているお店でその胃を満たしたそうです。
そんな雑炊食堂で出される雑炊は、
米のかす(くず)やムギ、野菜の切れ端からよくわからん魚・肉を混ぜて煮込み、
しおや代用しょうゆで味付けをしたもの。
一杯20銭程度だったようですが、行列をなして皆こぞって食べたそうです。
そんな雑炊の専門店が九州にありました。
その名は「ぞうすいのお店 お通」。
わたしが行ったのは博多の店舗でしたが、
様々な具をフィーチャーした多数のメニューがあるのが特徴。
出汁や素材にこだわっており、強気の値段設定にも「食べてよかった」と思わせられるメニューばかり。
宮崎、鹿児島にもあるようですので、最寄りへ行かれる際はぜひともよってみてください。
お店の創業者の女性の思いが今でも感じられる、とても良いお店です。
ということで、今回は私の実家で出されたおじやのレシピ。
夜中にお腹がすいたときでも、大事なひとが風邪のときでも、
すぐに作れるレシピとなっております。
だいこん 1cm
たまねぎ 1/4個
水 250ml
たまご 1個
白ご飯 茶碗1杯
コンソメ 1個
おみそ 小1
■だいこん、たまねぎをみじん切りにし、一人用鍋に水を入れる。
■だいこん、たまねぎを入れ柔らかくなるまで煮たら、ごはんを入れる。
■コンソメを入れ、おみそを溶き混ぜたら、とき卵を入れて一煮立ちさせて完成!
+刻みねぎを入れてもおいしい!
こんな飯は?
大衆の味方、さば。
高くないわりにあの素晴らしい脂のノリは、個人的には最大級の賛辞を与えたいところです。
さばに進化してくれてありがとう!
そんなさばは太平洋側で産卵をし、どんどんと北上していきます。
北海道沿岸ではぶくぶくに太っているのですが、脂が偏って存在していてあまり美味しくないそう。
これが、産卵のために南に下ってきた時がベスト。
前進に脂が均等に回り、非常においしくなります。
そんなさばは秋口が旬なのだそう。南下がそのころなのでしょう。
今回は、ただ焼くだけじゃ能がない!
ほんの一手間で簡単においしく、ふっくら焼き上げる!
ちょっと上行くさば塩焼きのレシピです!
さば切り身 1切れ
しお 適量
酒 小2
サラダ油 少量
■さばの両面にしおを振り、10分程度放置したら、出てきた水分を切れに拭き取る。
■更にさばに酒をかけ10~15分程おいて水分を拭き取る。
■熱したフライパンに油を少しひき、皮側からさばを焼き、逆側も焼いたら完成!
+皮側を焼く際はしっかり押さえつけること!
こんな飯は?
ご飯、スイーツ、お土産の口コミや簡単アレンジレシピなどを紹介