年1~2回、帰省で北海道へ帰るが、途中で必ず函館に寄っている。
目当てはJR函館駅前にある函館朝市のいくら丼。
近年はアジアからの観光客でにぎわっているが、いくら丼の味は全く変わっていない。
朝市には、いくら丼を提供する店舗がいくつかあるが、値段は1,200円でほぼ統一されている。
どの店舗も壁には芸能人のサインが多く掲げられており、朝市の人気が伺える。
数年前に朝市の店員の態度が問題になったことがあったが、現在は改善されているようだ。
さっそく、いくら丼を注文してみたが、出てきたのは、店前で見たサンプルよりも眩しいくらいに、赤く光った「つぶつぶ」が一面に並んだどんぶり。
そして、口にすると「プチプチ」と音をたてるくらいに「コシ」のあるイクラの風味を味わうことができる。
そう、この瞬間のために函館へ行くのだ。
しかし、1回だけ函館朝市で嫌な思いをしたことがある。
それは、朝市のまさに「朝一」である午前5時にいくら丼を食べたときだった。
いつも通りに紅に光ったいくら丼が出てきて、「いただきます」と口にした瞬間、思わず「うぐぅ」となりそうになった。
ご飯が硬かったのである。「前の日のご飯使うんじゃねぇ」と思ったが、それ以来朝市には日が昇ってから行くようにしている。
おいしい食べ物が豊富な場所だが、函館のいくら丼体験は一生続けるつもりでいる。ウニ丼にもイカ丼にも浮気せず、ずっとお付き合いしていきたい。
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