「洋食」カテゴリーアーカイブ

ホットなあいつはクラブハウスサンド。実は賭け事大好きお相撲さん?

BYy4PrbCAAAOtq1ホテルやラウンジ、そして喫茶店などなど。
この名前は高級なところから庶民の憩いの場まで、様々なところで耳にします。
そう、彼の名はクラブハウスサンド。

なんといっても彼の魅力はそのボリューム。
例えるなら長い赤信号待ちに苛立ってたときに、ふと隣に力士が立っていた時の様な器と体の大きさ。
そんなボリューミーさが彼の良さです。

彼のティピカルなスタイルは、トースト+具+トースト+具+・・・+トースト。
熱いトーストで幾重にも挟み込むのが彼の得意技。
そんな熱いバディで挟まれちゃあ、ベーコンやレタスにトマトもたじたじです。
熱いだけじゃあなく、マヨネーズという相棒をうまく使って彼らをひとまとめに仕立てあげる。
これがまたお上手なのです。

名前の通り、彼はサンドイッチではありません。
サンドイットとは一線を画す、その理由は名前の由来にございます。

アメリカはNY。時代は激動の20世紀に入ろうとしていたころ。
ここにラグジュアリーなカジノ「サラトガクラブハウス」なるものがありました。
そこは夜な夜な大人が集い、夢を見る目で運にお金を託す場所。
勝負は一瞬、大勝ちするか一文無しになるか。
そんなキラキラ、いや、ギラギラした中で食べるためにゴージャスなサンドイッチが彼。
この場所の名前をとって、クラブハウスサンドという名前が与えられたといわれております。
(あくまで一説でございます)

他にもゴルフのクラブハウスで生まれたとか諸説ありますが、
「カジノでみんながこの料理を手にしながら、その一戦の行方を見守っていた・・。」
なんて方が、なんだか絵になって私は好きです。

今となってはその具は多種多様。
ローストビーフを挟んだり、はたまたチキンだったり。
卵やハムを挟んでみたり。
やっぱりアメリカ人大好きなマスタードが挟まることもよくある。

いつの間にやら一般化した彼。
その当時はどんなに人気だったことでしょう。
こうなると妄想が止まりませんので、この辺で。

こんな飯は?

生ハムとハムの違いはイタリア人やスペイン人と日本人の違いなんだとさ。

BYs80y2CUAAPu-L今回はパーティの引き立て役、生ハムについて調べてみました。
生ハムとハムって何が違うんだろう、というのが最初の疑問。
まぁ生じゃないってことはわかるけど、じゃあ焼いてんの?何してんの?
ということで一度気になっちゃったら・・・仕方ないですよね。調べちゃいました。

これらの違い、それは加熱処理をしているか否かのみです。
あれ、終わり・・?じゃあそもそもなぜ加熱したんだ?
はい、深堀りタイムです。

これらの違い、それは文化の違いにより生じたでした。
ハムの歴史とともに紐解きます。
まずはその誕生から話をしましょう。

まず、ハムの原料である豚が食べるために家畜として飼育されだしたのは紀元前7000年ごろ。
かなり古いですね。
実はハムがいつごろから作り出されたかは不明ですが、この飼育開始以降だと推測されています。

4000年の歴史を持つチャイナにおいてはそれより古い紀元前4800年ごろから豚が飼育されはじめ、「ハン」というハムらしき食べ物がつくられていたといわれております。
なお、これが語源なのかは定かではありません。

時は流れます。

1100年〜1200年ごろ。
このころにはほぼヨーロッパ全域においてソーセージが作られていたとのこと。
秋口になると家畜の豚を、
肉→そのままハム(燻製)
小さい肉や臓物→ソーセージ
とし、仲間でわいわい騒ぎながら宴を催したそうです。
これは寒い冬を越すための保存食として開発されたといわれております。

燻製をしたものがハムであり、これは加熱はしていないので生の状態です。
つまり、海外では生ハム=ハムであり、生ハムのほうがごくごく一般的なのです。

一方、日本はもっぱら魚食文化。
もちろん肉を一切食べないわけではないのですが、
足が多いほど好まれなかった背景があります(嫌い いのしし等<とり<魚 好き)。

ここにいわゆる日本において加工されたハムが一般的である理由があるのです。
生肉自体に対するある種の嫌悪感から、加熱加工をされたハムが好まれたといえます。

日本にハムの製造法が入ってきたのが第一次世界中。
一般には第二次世界大戦後に広まったようです。

今や日本人も肉食の方の割合が多いと思いますが、
昔の方々の文化はこういう形でも残っているのですね。

ではまた。

こんな飯は?

うちの家庭料理は日本製じゃない!?若鶏を焼いてクリームで煮るだけ。そんなレシピの発祥は・・・

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今回は煮込み系のお話。

寒い季節はシチューのコマーシャルが多くなりますよね。
そう、やっぱり冬場は煮込み系の料理が食べたくなる。
中でも私は若鶏のクリーム煮が好きです。
子供頃にレストランで食べてから一人はまっており、
よく親にせがんでは作らせていたため、いつしか親の得意料理になったほど 笑
先日帰省の際にも作ってもらったので、今回ちょっと調べてみることにしました。

この料理、どこの料理だかご存知ですか?
実はフランス料理なのです。
フランスではとてもオーソドックスな家庭料理であり、
多くのフランス人がこれを食べて育っております。
フランス語ではプーレアラクレームとかフリカッセドプーレなどと呼ばれます(実際はこれらは少し作り方が違う)。
その意味は(鶏)肉の白い煮込み。

作り方は結構簡単で、
①鶏肉を焼く(バター&ガーリックで。あぁこれだけでよだれが・・・)
②シチューを作る感じで、ワインとさっきの鶏肉を入れて煮込む。
ものすっごくざっくり書くとこんな感じ。
もちろん作るときはちゃんとレシピを見てくださいね。

まぁ簡単に作れたから親も作ってくれたんだろうなぁ。
なーんてあの頃を思い出しながら、
フランスの家庭料理を食べて日本で育ったことになーんかニヤリとしてしまいました。

ではまた。

こんな飯は?

おばあちゃんが作るたらこクリームパスタ。まったりとした舌触りでとてもおいしい。

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私のおばあちゃんは、昔喫茶店で働いていました。そのお店は、昔ながらの落ち着いたい雰囲気が魅力です。
おばあちゃんはウェイトレス兼シェフとして活躍していました。
そんなおばあちゃんも今は退職し、悠々自適な生活を。そして彼女が作るたらこクリームパスタ私は大好きです。

バターの香りとまったりとした舌触りのクリーム、そしてたらこの塩加減が最高です。
「簡単よ!」といいつつ、レシピを教えてくれないおばあちゃんがちょっとだけいじわるです。
たらこクリームパスタを外食する気にはなれません。
たまには外食で食べてみようとおもって食べたたらこクリームパスタが微妙だったことがあったのです。

普通に美味しいとは思いましたが、おばあちゃんの作るパスタのほうがずっと美味しいと感じました。
それを言うとおばあちゃんは嬉しそうに「そうでしょう」と笑っていました。しわしわっとした顔がとても可愛らしいです。

私にとっては、たらこクリームパスタはおふくろの味ならぬ、おばあちゃんの味なのです。
私のおばあちゃんたらこクリームパスタ作れるんだよ!と幼い頃に自慢していたのを思い出します。
私はおばあちゃんのつくる料理もおばあちゃんも尊敬していますし、いつかレシピを教えてもらって
私がその味を再現できたらと考えているのでした。

こんな飯は?