手作り弁当

母のやさしさがいっぱいの手作り弁当。今自分が家族を持ってありがたさを感じている。

手作り弁当

私が子どもの頃から毎日私や家族の食事を作ってきてくれた母親。

今自分が家族を持ってそのありがたさをしみじみと感じている。

 

母はとても健康志向でいつも野菜をたくさん使ったり、栄養のことを考えて私たちの体、健康を第一に食事作ってくれた。

若かった私はそのありがたみよりも見た目や味に対して他のお母さんと比べてブチブチと文句を言ったことも何度もあった。

いま考えると何とおこがましい話だろう。

謙虚な母はそんな愚痴に対して怒るというよりも「ごめんね」といつも改善しようと勤めてくれていた。

中学校になりお弁当を学校に持っていくことがしばしばあった。友達のお弁当箱の中身を見て驚いた。

なんという色ばえした可愛いお弁当なのだろう!
それに比べて私のお弁当は全体的に茶色く、可愛げも何もない。

 

でもあるときある友達が言った。
「お母さん冷凍食品何も使わないで本当にすごいよね。見習わなくちゃだよ~」と。

 

中学生ながらになんとも大人な発言をする友達だろうと私はそっちに驚いた。

でも確かに実際に話を聞くとお弁当の内容のほとんどが冷凍食品だと話す友達も少なくなかった。冷凍食品はとても高くつくし栄養的にもイマイチだということを私の母はきちんとわかっていて本当の愛情を注いでくれていたのだとじきじきに理解する。

毎晩のおかずを考えるのがこんなにもストレスだなんて知らなかった私はできることなら昔の自分に感謝を学べと言い聞かせたくなる。

 

でも人は(私自身)きっと経験しなければ理解できないことばかりなのだろう。

身近に素敵なお手本がいることに感謝しよう。今度は自分の子供たちに対して愛を受け継ぐ番。

こんな飯は?