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うなぎパイのキャッチフレーズは「夜のお菓子」。下ネタっぽいですが、実は違います。

 うなぎパイ

静岡のおみやげで有名な「うなぎパイ」と言うお菓子があります。

キャッチフレーズは「夜のお菓子」。
なんとなく下ネタっぽいキャッチフレーズですが、実は由来は違います。

当時の社長さんが、「一家団欒のひとときをうなぎパイで過ごしてほしい」と言う願いがこめられています。

一家がそろう夕食のデザートとして食べて欲しいと思ったわけですね。

 

しかしうなぎと言えば精力増強と言うわけで、下ネタの方で広まってしまったようです。
その後、うなぎパイを販売している春華堂も精力増強の方を逆手に取り、当初は水色だったパッケージを、まむしドリンクのカラーである赤・黒・黄に変更したそうです。

そうしたら売り上げが上がったそうですよ!さすが商売人ですね(笑)

 

さてそんな「夜のお菓子『うなぎパイ』」ですが、実は「朝のお菓子『すっぽんの郷』」「昼のお菓子『しらすパイ』」「真夜中のお菓子『うなぎパイVSOP』」と言う姉妹品もあります。

これを全部含めたセット商品が「うなぎパイ詰め合わせ フルタイム」と言う名称で売られています。

思いっきり狙ってますね(笑)

 

すっぽんの郷は単品では販売されていないので、食べたことはありませんが、しらすパイとVSOPは食べた事あるので感想を書きたいと思います。

しらすパイは文字通りシラスがパイに練りこまれています。
うなぎパイと比べるとしっとりした感じです。
僕は辛口を食べたのですが、わさびも入っていて香りがいいですね。
辛口といってもそこまで辛くはないのでお子様でも大丈夫だと思います。

 

VSOPは文字通りあのブランデーのVSOPが練りこまれています。
包装も金色で豪華です。
ブランデーの味がすごくしたので、お酒の弱い僕はちょっと気分的に酔いました(笑)

浜松にはうなぎパイの工場を見学させてくれる施設「うなぎパイファクトリー」があり、
併設されている喫茶店ではうなぎパイを使用したスイーツもあるので、是非行って見てください。おみやげももらえますよ~

こんな飯は?

飛騨のB級グルメといえば鶏ちゃん(けいちゃん)!ビールがすすむ味、白メシとの相性は最高

鶏ちゃん

岐阜県の飛騨地方出身です。

わたしの故郷のB級グルメの定番と言えば『鶏ちゃん(けいちゃん)』です。

名前の通り鶏肉を使ったこの料理、基本はにんにくの効いた味噌ベース、もしくはお醤油ベースですが、最近はお店によっては塩ベースのものもあるようです。

 


地元のスーパーの冷凍食品コーナーには、味付け済みのものが必ず売っています。

家で食べるのであれば、これを解凍して、たっぷりの刻みキャベツとフライパンで炒めるだけです。

ビールがすすむ味です。もちろん、白メシとの相性は最高です!

家庭によっては、これにキャベツやニンジンのスライスを一緒に炒めたり、野菜と鶏肉に火が通ったらゆでうどんを投入、ということもあります。うーん食べたくなってきますね。

 


ところで当方フランス在住で、夫もフランス人なのですが、一度キャベツを大量に買ってしまったので鶏ちゃんにしたのですが、彼にはこれが大不評でした。


3歳の娘は「ママ、鶏肉おいしいねー」と喜んで食べていました。後日、夫の母にも作ったのですが「これおいしいわ~」とこちらも好評でした。


わたしの夫はおそらく例外で、外国人でもけっこうウケるのではないかと思います。

地元の定食屋さん、居酒屋さんによって味付けも違うので、居酒屋めぐりをしながら『鶏ちゃんめぐり』をするのもいいかもしれません。

最近は、評判のお店がプロデュースした『鶏ちゃんのもと』もお土産用にレトルトパックで売っています。

わたしも一度食べてみましたが、なかなかのお味でした。
次回の里帰りのときには、家でもお店でも楽しんできたい一品です。

こんな飯は?

栃木県民のソウルフード芋串。栃木県名産のサトイモはとても大きくて、ふかふかねっとり食感です。

里芋の味噌串焼き

栃木県の名物料理というと、お正月の新巻鮭・節分の豆などを利用して荒くおろした大根といっしょに煮る「しもつかれ」というのがよく取り上げられます。

しかし、それはちょっと見た目が悪いという部分がネタ的に取り上げられることが多く、栃木出身者としてはあまり気分がいいものではありません。


私が栃木県の名物として本当にお勧めしたいのは「芋串」というものです。

これは、ゆでるかふかすかして軟らかくしたサトイモを竹串に3つか4つ刺して、そこにちょっと甘めの味噌だれをぬり、炭火で味噌の表面を香ばしく焼いたものです。

栃木県北部、特に日光方面でよく食べられる伝統料理で、現在日光と合併した本来の日光の隣町・今市出身の私はよく食べました。

 

栃木県北部では現在のように農業技術が発達していなかった時代にはサトイモが主食の一つでした。

日光では田植えや稲刈りなど農作業の節目に行われる「オヒマチ」といういわば慰労会のような集まりに芋串がよく食べられたとのこと。また、那須方面では芋串がお正月料理の定番であり、お屠蘇のつまみとしても食べられるとか。

つまり、栃木県北部の人間にとっては芋串こそがソウルフードなのです。

栃木県名産のサトイモはとても大きくて、ふかふかねっとりした食感に表面が軽くこげた味噌だれは最高に相性がよく、素朴で飾り気がない栃木県らしさが表れたすばらしい伝統料理です。

県外の方にはしもつかれではなくこの芋串をぜひ食べていただきたいと思います。冬の日光に行けば囲炉裏がある食堂やお土産やさんで大抵売られています。

こんな飯は?

試してほしいアイヌネギ。匂いは強烈ですがバターしょうゆ炒めが絶品です。

ネギとベーコンのバターしょうゆ炒め

北海道といえば、春夏秋冬様々な味覚があり、多くの人を喜ばせる土地です。


そんな北海道出身の私にとって、春がやってくると思い出すのがアイヌネギです。


本州ではギョウジャニンニクなどと呼ばれ、その名の通り行者の方がスタミナを付けるために食べていたとの伝承が残っている山菜です。
北海道にすんでいた頃は、春になると近くの山に行くとあたり一面ギョウジャニンニクが広がっていて
それを米袋にたっぷりと収穫して食べていました。


ニンニクと名前は付いていますが、一般的な球根のようなニンニクではなく、地上に出ている茎と葉の部分を食べます。
見た目は違いますが、とにかく匂いは強烈で、収穫して帰ってくる間の車内でさえもプンプンとニンニク臭が充満するほど!!

食べ方は色々とありますが、大人が好む食べ方の一つが、生醤油に数日間付け込んでの醤油漬けといった食べ方。
こちらは晩酌のお供にしたり、ご飯の友にしたりと大活躍です。
ただ、個人的に最も好きなのがバター醤油炒め。

つくり方はシンプルで、フライパンにバターを溶かし、しんなりする程度まで炒めたら仕上げに醤油をたらし、醤油のいい香りが立ち上れば完成というもの。

これがとにかく白いご飯との相性がバツグンで、何杯でもご飯を食べてしまいますし、ギョウジャニンニクもあっという間になくなってしまいます。
文字通り箸が止まらなくなってしまうような美味しさなのですが、ただ、やはりとにかく臭いんです!

ギョウジャニンニクの季節はちょうどゴールデンウィークと重なるような時期なのですが
子供時代に、あまりの美味しさにカレー皿で大盛り一杯分くらいのバター醤油炒めを食べて
翌日から数日間、自分自身でも内側から出てくるニオイにクラクラしてしまった経験があります。
味はとにかく美味しいのでオススメですが、くれぐれも食べすぎにはご注意を!

こんな飯は?