小エビのクリームパスタ×がっかり思い出。美味しくない場合はどうすればいいのだろう。

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20代の頃住んでいた街に、老舗のイタリアンレストランがありました。
お店は小さいのですが、雰囲気から、ずっとこの街にあって地元の方に愛されてきた様子。
ワインのボトルが窓辺にたくさん飾ってあり、気さくですが、少し大人な雰囲気。
常連さんが夜な夜な訪れている様子でした。

その雰囲気に憧れ、いつかはのぞいてみたいと思っていましたが、若かった私は、一人では訪れる勇気がありませんでした。
ある日、職場の先輩が一緒に行ってみない?と誘ってくれて、ついにそのお店に行けることになりました。
想像通りの小さなお店ですが、その雰囲気は思ったとおり。むき出しの梁がいい色に変化していて、壁には落ち着いた絵画が飾られています。
ワインリストにはカジュアルなワインがたくさん。
こころが弾みました。わくわくしながら私がチョイスしたのは、小エビのクリームパスタでした。
普段はクリーム系のパスタは苦手で注文しないのですが、きっとここなら、と期待をこめての選択です。

サーブされたパスタは、見た目は至って普通。まあ、小エビですから。マッシュルームがなんだか缶詰っぽい。私もよく使うフツーのベーコン細切れに、タマネギ。ちょっと不安になりながら、一口目。味がしない。まさかと思いながら食べ続けましたが、やっぱり、味がしない、いや、むしろマズい。
しかし、ご馳走してくれた先輩の手前、半ば涙目になりながらも完食しました。

それから10年が過ぎました。その後、そのお店には一度も行っていませんが、お店は今も営業しています。
むしろ結構繁盛しているようです。
後にも先にも、外食であんなに美味しくなかったことはありません。
通りかかるたびに、そこに連れて行ってくれた先輩(主人)と、マズかったよね。でもまだやってるね、なんでだろうね、と話します。今では懐かしい思い出です。

こんな飯は?