寒い。
朝起きると異様な寒さだった。もう大寒は過ぎて立春だというのに。
毎朝見ているお天気アプリが「過去最大の寒波到来」と嘆いていた。
用事を済ませて駅を出たが、家に帰りつけるのだろうか。
昼間も気温が上がらず、日は既に傾き始めている。
冷えきっているであろう自宅を思い浮かべて決意する。
寄り道をしよう。
こんな日は「ラーメン大桜」に限る。
ラーメン大桜は神奈川県に何店舗かある。
東急田園都市線をご存知だろうか。
かなり大雑把な言いだが、店舗はその周辺に広がったイメージだ。
本店は横浜線の十日市場と言うところらしい。
私がラーメン大桜に来た時は迷うこと無く「赤つけ」である。
つけ麺である。「赤い」つけ麺である。
イメージがつかめない方は担々麺を思い浮かべて欲しい。
まぁ、実物はそんなものよりも赤い。
ここで忘れてはならない台詞がある。
「あつもりでお願いします」だ。
私が初めてつけ麺を食べた時には、このあつもりというシステムを知らず、
スープが冷める事に残念を覚えたものだ。人は、それが良いのだろうか。
まぁ、今日にかぎらず赤つけならあつもりである。
辛いスープに熱い麺。寒い日にはこれに限る。
あつもりがやってくる。
まずはスープを一口。うむ、うまい。
スープの温度と辛さで身体が温まる。豚骨の濃厚さもたまらない。
先に「赤い」を強調したが、激辛では決してない。
豚骨の甘みが辛さとのバランスを取っている。
麺を取ってスープにつける。麺は程よい縮れ麺。スープによく絡む。
そして頬張る。うむ、うまい。
辛さの中に酸味があり、そのバランスが程よいのだ。
次の麺は海苔と一緒に。香りが変わって面白い。
付け合せのチャーシューとメンマ、たまごのアクセントも良い。
これで750円は大満足である。
他のメニューも試してみたが、やはり赤つけが群を抜いている。
神奈川県に来て寒いなと感じたらラーメン大桜。
いかがだろうか。
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