寒い季節になると食べたくなるおでん。
最近では、おでんは家の食卓で鍋を囲むものではなく、コンビ二で買って食べるという人も多くなっているようである。
このおでん、漢字に直すと御田であり、最初は豆腐田楽のことを指したそうだ。それが江戸時代ごろになると煮込むタイプの料理が出てきて、今の味噌をつけない「関東炊き」と言われる形へと変化していった。みそのかわりに辛子をつけて食べる場合もある。
おでんの具と言えば、大根、卵、こんにゃく、ちくわなどがスタンダードで、手をかけて牛すじ、餅きんちゃく、タコなどを入れる。だしは昆布や鰹節だが、練り物や肉等からでたエキスでさらに深い味わいへと変化していく。
そして、おでんは日々進化しており、洋風化も進んでいるようである。
コンビニでも売られているロールキャベツ、ウインナーの他にもトマトおでんなるレシピも生まれている。
こうなってくると、ポトフとの違いが分からなくなってくるが、だしのたっぷり染みた大根はおでんならではの特徴とも言える。
コンビニのサイトでおでんのメニューを見てみると実に沢山の具材が販売されていることが分かったが、よく見ると、販売地域が具材によって細かく分かれており、地域性が強く表れる料理であることが分かった。
中国、九州地方のみの練り物のてんぷらや、関東のちくわぶ等が代表例と言える。
冬の旅行に行った時には、近くのコンビニでおでんの中身を覗いてみるのも面白いかもしれない。
簡単で、誰でも作れるが奥が深い。そんなおでんは今日も日本全国で大勢の人に食べられているのだろう。
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